dedio始めました
お久しぶりです。ササキです。
最近、暇なのでラジオ録ってます。一人で。
でこないだKEM君とヒロモト君を巻き込んで録ったので、アップします。
スケボーとか (13min06sec)
スケボーとか口癖とか (13min50sec)
ピーター・フランクルとか (9min27sec)
で実はもうファイルが結構たまってたりするので、いつかアップしたいです、というか誰かラジオ録りに誘いますので、よろしくお願いします。
DS AWARD 2005 - sasaki -
[EP]
1.Raum Wohnug / Wir Sind Die Anderen / (It Sounds)
泣きの女vo。Ricardo VillalobosのRemix。
2.DJ Yoav B. / First Blood EP / (Delsin)
下水道から出てきてデロンデロンになったデトロイトみたいな
感じ。
3.Oliver Ho / Changing Remixes / (Meta)
怪しい。
4.Marconi / Strange But True / (Rinse)
ほっそーいディープファンク。
5.The Mole / Fat's Edit / (Philpot)
ペケペケいって飽きないハウス。
[Mix CD]
・Takayuki Shiraishi / Down The Stream / (Lesson Breed)
ド真ん中ハウス回帰。
[本]
縄文時代の地形風土から今の日本の意識・無意識が出来上がっ
てる見たいなこと書いてある本で、バカの壁とおんなじことが
書いてあるのに、脳みそで語られるより土地に染み付いたもの
で語られた方が説得力があるなあと思いました。というか単純
に面白くてみうらじゅんの匂いもしました。
[言葉]
・伊藤ガビン / 「やべ、いいこと言いそうになっちゃった」
このスタンス素敵だなーと思いました。
≪ 続きを隠す志ん生
ささきです。
最近、何故か「いのち」系の本にはまってました。自分でもびっくりです。
その中でも、宇野千代っつう人の「天風先生座談」っつうのが面白かったです。
宇野千代「天風先生座談」
医師免許を持ったヨガ伝道師である天風先生という人の「生命とは何か」的な説法を、宇野千代が筆記したものです。
僕はそんな崇高な考えを持ち合わせてはいないのですが、これが意外と面白かったです。
で、主に以下のような事が書いてありました。
天風先生は若いころ、戦犯としてロシアで死刑台に立たされた時にも平然としていたほど肝が据わってた人らしいのですが、その後、病に犯されてからくよくよ悩むようになり、病も一向に治らなかったそうです。まあ、俗に言う「病は気から」の話です。この心の強さというべきものを「感応性能」というらしいのですが、当時の医学では、感応性能は先天的に決まるというのが一般的な見解であったようです。
で、天風先生は、死に直面しても物怖じしなかった自分の感応性能が、病に犯された時に弱ってしまったという個人的事実をもとに、医学の一般見解には矛盾がある、つまり感応性能は後天的に変化していくという事に気づいたそうです。
で、感応性能が弱ってしまった(変化した)原因として以下の3点を見つけたそうです。
1.潜在意識の概念要素が更改されていなかった
2.自分の概念を積極化しなかった
3.感情感覚の処理/ディレクションを調節しなかった
ここで言う「概念要素」というのは、例えば「熱い」お湯をかけられたら、まず潜在意識の中の「熱い」という概念を選び出し、そして「熱い」反応がお湯をかけられた部位に返ってきます。この熱いと選別される概念自体を概念要素と呼んでいるようです。
で、この3点についてフローチャートを逆にして、「しない」を「する」にすると非常に分かりやすくなると思います。
例えば、「熱い」を「気持ちいい」と感じる人がいると思います。まあなんらかの状況設定は必要でしょうが、先天的に「気持ちいい」と感じる人というのはほぼいないと思います。で、この概念要素が「気持ちいい」に遷移するには何らかの作為が働いていたと考えることが出来ます。つまり、
3.「熱い」を「気持ちいい」に方向付け、
2.積極的(意識的)に2つの概念をぶつけていき、
1.ついには「熱い」観念要素が「気持ちいい」概念要素に変わります。
結局、「痛い」を「痛くない」とするように普段から概念を積極化する、というようにこの3点を行う事で、病を根本的に治すことが出来ると説いています。
で、この本が非常に面白く感じられたのは、去年ぐらいから僕は落語がはまってるのですが、「なぜ落語が好きになったのか」という自己分析の答えををこの本に見出したからだと思います。
落語にはまる前に、僕は次のような状態にあったと思います。
・お話に笑いがなくてもよくなった
・笑うより面白がろうとしてた
これだけ書くと最悪の人なのですが、事実なので最悪の人です。2つめが積極化にあたると思うのですが、この遷移過程を経て、多分「面白い」とか「笑う」という概念要素の特性が変わったんだと思います。
長々と書きましたが、まあ結局これ、落語についての話です。
目指せ、みうらじゅん。
Kid Sublimeって
やばくないですか?
RushHourって有名なレーベル(らしい)の奴なんですが、そいつの未発表音源集「Basement Works」シリーズが、えらいくかっこいい。
Basement Works Vol.3
RushHourのレコードは知らず知らず僕も何気に買ってて、45rpmを33rpmでかけてヒップホップと混ぜてよく使っていました。ハウスの33rpmって、のったりしてドス黒くなるのでアリのやつ(声が伸びすぎないとか)はほんとかっこいいんですよ。だから歌物とかは望ましくない。
でも僕の45rpm辞典によると、45rpmで4つ打ちを出してるレーベルってTraumとかPerlonとかSpectralとか、クッリクテクノ系が多いんですね。ハウスではあまり無いような気がする。あるとしても、歌がのっているのでダメ(ダメではないけど)。
んで、最近このレコードを買って、ある期待が僕の脳を横切りました。
もしかしてこのレーベル、全部45rpmなんじゃないか?
で、このシリーズをポコポコ買ってみたら、全部45rpmでほぼインストでした。つまり全部33rpmでも使えます。ドンのったりバン、ドンのったりバン、って、ほんっとにドス黒くてかっこいいです。
45rpmのレコードをわざわざ探す必要が無い爽快さ。これはもう注目です。まあもう注目されてんだろうけど。ていうか、俺の「遅さ欲」は一体何なんだろう。
このシリーズはJETSETとかで試聴できるので、"kid sublime"で検索して聞いてみてください。
本2004
ササキです。
自分の去年1年間を振り返って、何かベストディスク的なことをやろうかと考えたんですけど、2004年発売のレコードってそんなに買ってないんですね。
買ってもほとんどが中古か再発。
そして何かと移動が多かったので、音楽の質×量よりも、小説の質×量の方がでかかった気がします。
なので、去年読んだ本で印象に残っているのを挙げていこうかなと思います。
じゃまずこれ。日記オブミニマリズム。
富士日記 / 武田百合子
この人、「富士」っていう僕の一番好きな小説を書いた作家・武田泰淳の奥さんです。

「富士」は第二次大戦中の精神病院を舞台にした小説で、登場人物が皆強烈なんですけど、実在した泰淳の奥さんが実は一番強烈です。
ナイスビッチ!
でまあ、この「富士」を書き上げる前後に富士山の麓での生活を主につづった日記なんですけど、もともと誰に見せるでもない文章なので読んだ事の無い文体で面白かったです。基本的にその日あった出来事をペキペキと書いているのですが、たまにこの人の個性が極度に剥き出しになる時があって、
大きくてまん丸な夕陽が出ていた。
そそりたつ私の物欲と性欲。
みたいな言葉のシュリケンが飛んできます。何故かぐいっと引き込まれてしまう表現。暇つぶしに是非。
で、次。
蛇を踏む / 川上弘美
この人の事あまり知らないんですけど、どこかのインタビューで好きな作家に、僕が一番好きな色川武大(阿佐田哲也)という作家を挙げていたので、気になって読んでみました。
色川武大
ストーリーは、蛇を踏んでしまった女性が人間の女に変化した蛇につきまとわれて蛇にならないかと誘われる、といった感じなんですが、主人公(サナダヒワコ)のバイト先の夫婦がこれまた蛇に付きまとわれている数珠屋さんで、近頃寝てばかりいる夫(コスガさん)に対して、普段温厚で寡黙な妻(ニシコさん)が饒舌に愚痴った科白がとても印象的でした。
あたしはね、好きになるとずいぶん好きになっちゃうのよ。でもコスガはあんまりあたしのことが好きじゃないのよね。好きが裏返って嫌いになってまた裏返って好きになってあと三回ぐらい裏返ってそれで少し嫌いなのよね。でもそういう嫌いの中には好きがマダラにまぶされているから、コスガはすごく気分が悪いんだわ。だから寝てばっかりいるのよ。
んで、お話自体も結局こんな感じでカオスになって終わります。つまり、終わりません。
何か別の状態に変わっていく直前で終わってしまうお話とか、結構ありますよね(ノルウェイの森とか)。でもこの話はそういうあざとさが無くて好感触でした。
で、もうひとり女性作家。
山崎ナオコーラ / 人のセックスを笑うな
この人は去年文藝賞とった新人作家さんで、掲示板見てた人はわかるかと思うんですけど、僕がDJネーム変えようかと思ったくらい衝撃的な小説でした。奇抜、っつーより突き抜けてると思います。
まあ恋愛小説なんですけど、文体も凄く好きな感じでそつがないのに表現が面白いです。
会えなければ終わるなんて、そんなものじゃないだろう
っていうシメ。すごい期待。
で最後。
野川 / 古井由吉
この人は芥川賞の審査員とかやってる70歳超のじじいです。おそらく、最高の日本語ユーザーと言っても間違いは無いと思います。
日本語って、曖昧でも伝わってしまうらしいですね。主語が無いとか顕著な例だと思います。この人の書く文章は一語一語に非常な旨みを持っていて、その曖昧さをうまく引き出して多方向の意味の傾きにどんどん言葉が拡散していきます。
そして、ああこんな感覚あるんだけど何て言ったらいいかわかんない、っていうその表現を明確に言い表してくれてとても気持ち良いし、読んでいる事自体が畏れ多い気分にもなります。
自分は中心にない、自分が自分の中心でもない。苦しくても現にそうであって、涯も知れぬ宙へ浮かされてしまっては中心も何もないようなものだけれど、これを考えようとすれば、なかなか考えきれる事ではない、と切迫したような歎き方をした。
物を考えているな、としばらくしてその現場をいまさら押さえた。言葉で以って考えている、と驚いた。中心の失せた宙に、見当がなければ、言葉もあるはずがない。初めに言葉ありきとは、そらおそろしい恣意ではないのか、と目を開いた。
白い天井が、天井とつぶやくと、渋面を剥いた。
「白い天井が、天井とつぶやくと、渋面を剥いた」って。白い平面に眉間の影がにょきにょきっと出てくるのでしょうかね。「渋面を剥く」とか、この感じがたまらなく好きです。
古井の小説は、758さんとかゆうちゃんとか白石隆之のDJを通して聞いたことある人は何となくわかってくれると思うんですけど、太い一本の筋があって、そこをサインウエーブのような様々な想念が隆起していて、トータルで見るとなんとなくミニマルミュージックに通じるところがあるような気がします。
悩みたい人は是非。